第171回例会のお知らせ

第171回例会につきましてご案内申し上げます。

川端康成学会 第171回例会

日時 4月15日(土)14:00より

場所 二松学舎大学 九段キャンパス 4号館8階4081教室

 

研究発表

*「川端康成『波千鳥』論 ―手紙の「言葉」―」

國學院大學大学院 博士後期課程 山田 愛美

*「肖像画という魔術―川端康成「夢」論―」

北海道大学大学院文学研究科 博士後期課程 李 雅旬

 

閉会の辞                       川端康成学会会長 林 武志

司会 堀内京

平成29年度総会 事業報告・会計決算報告・事業計画案・会計予算案

 


 

*当日受付にて、参加費500円を頂きます。ご了承ください。

当日受付にて、年会費の納入をお受けします併せて、維持会費もよろしくお願いいたします。

例会終了後、懇親会を予定しております。奮ってご参加ください。

 

*当日、1200分より4号館84082教室にて理事会総会(理事会と合同)を開催いたします。常任理事・特任理事の皆様はお集まりください。

*今後の例大会の開催予定日をお知らせいたします。第44回大会は、6月25日(日)もしくは7月2日(日)を予定しております。第172回例会は8月19日(土)、第173回例会は12月16日(土)を予定しております。

上記の日程は変更になる場合もございますので、ご了承ください。

なお、例会での研究発表希望者を随時募集しております。ご希望の方は事務局長・佐藤翔哉(shoyasato.kawa@gmail.com)までご一報いただけましたら幸いです。

*会員の皆様には「年報」29号(2014年)までのバックナンバーを送料込み1部500円で販売致します。最新号と前号は会員価格2,000円で販売致します。なお、在庫切れの号もありますので、詳細は事務局長・佐藤翔哉(shoyasato.kawa@gmail.com)まで、お問い合わせ下さい。

 

*例会についてのお問い合わせは下記にお願いいたします。

〒248-0005 神奈川県鎌倉市雪ノ下3丁目8-33 銀の鈴社内

電話:0467-61-1930 FAX:0467-61-1931


【発表要旨】

*山田愛美(國學院大學大学院 博士後期課程)

「川端康成『波千鳥』論 ―手紙の「言葉」―」

『波千鳥』の文子の手紙の特徴に、出すつもりのない手紙とされていることと、同じような内容が幾度も繰り返されることが挙げられる。文子は手紙の最後で「女はお身近くにおいていただくほかはな」く、「言葉は空し」いとしているが、同じ内容を繰り返し手紙に綴っていくときに、使用するのはほかでもない「言葉」なのである。文子の手紙の「言葉」に着目するとともに、手紙の終盤で登場する「ゆくへしれず」というキーワードの解釈を通し、文子の手紙が『波千鳥』にどのような効果を与えているかを検討する。

 

*李雅旬(北海道大学大学院文学研究科 博士後期課程)

「肖像画という魔術―川端康成「夢」論―」

「夢」(『婦人文庫』鎌倉文庫、1947年11月)はN夫人が絵を売り出すために、「彼(R)」の家を訪ね、そこで自分の肖像画を見ながら、うたた寝して、「接吻されかかつてる」夢を見た物語である。「夢」はほぼ一貫して「彼(R)」の視点を通して語られているが、登場人物の言動にズレがあり、会話文と地の文の記述に矛盾も見当たる。このようなテクストのあり方は肖像画の様式と決して無関係ではない。

本発表では肖像画を手掛かりに、『婦人文庫』をめぐる川端康成の活動とも関連して、占領期短編小説「夢」の創作手法をさぐる。肖像画が「夢」のなかでどのように現れ、作品の構造といかに関わって、どんな働きをしているかをあきらかにすることを目的とする。

 

【会  場】二松学舎大学九段キャンパス4号館 (〒102-0074 千代田区九段南2-2-4)

【アクセス】地下鉄東西線・半蔵門線・都営新宿線「九段下」駅下車、2番出口より徒歩8分 JR 中央線(総武線)、地

下鉄有楽町線、東西線、南北線「飯田橋」駅下車、徒歩 15 分

【PDF版 例会案内】(プリントアウト等にご利用ください)

第171回例会案内

事務局