第44回大会のお知らせ

第44回大会につきましてご案内申し上げます。

 

川端康成学会 第44回大会

日時 7月2日(日)13:30より

場所 昭和女子大学 7号館6S02教室

研究発表

*「「踊子旅風俗」論―川端康成の大森表象」

関東国際高等学校教諭 佐藤 翔哉

*「朝日新聞PR版掲載の四掌編小説「不死・月下美人・地・白馬」―作者・川端康成と挿絵・東山魁夷」

平山 三男

*「川端康成「花嫁姿」論―改稿をめぐって」

森  晴雄

*閉会の辞                                   川端康成学会会長 林  武志

司会 深澤 晴美


*当日受付にて、参加費500円を頂きます。ご了承ください。

当日受付にて、年会費の納入をお受けします併せて、維持会費もよろしくお願いいたします。

例会終了後、懇親会を予定しております。奮ってご参加ください。

 

*当日、1200分より1号館44L31教室(リソースルーム)にて理事会を開催いたします。常任理事の皆様はお集まりください。

 

*今後の例大会の開催予定日をお知らせいたします。第172回例会は8月19日(土)、第173回例会は12月16日(土)を予定しております。

 

上記の日程は変更になる場合もございますので、ご了承ください。

なお、例会での研究発表希望者を随時募集しております。ご希望の方は事務局長・佐藤翔哉(shoyasato.kawaアットマークgmail.com)までご一報いただけましたら幸いです。

 

*会員の皆様には「年報」29号(2014年)までのバックナンバーを送料込み1部500円で販売致します。最新号と前号は会員価格2,000円で販売致します。なお、在庫切れの号もありますので、詳細は事務局長・佐藤翔哉(shoyasato.kawaアットマークgmail.com)まで、お問い合わせ下さい。

 

*例会についてのお問い合わせは下記にお願いいたします。

〒248-0005 神奈川県鎌倉市雪ノ下3丁目8-33 銀の鈴社内

電話:0467-61-1930 FAX:0467-61-1931


【発表要旨】

*佐藤翔哉(関東国際高等学校教諭)

「「踊子旅風俗」論―川端康成の大森表象」

「踊子旅風俗」は、昭和4年9月に「婦人サロン」に発表され、翌5年4月に『僕の標本室』に収められた。川端も暮らしていた馬込文士村の大森を舞台とし、孤児院で姉妹になったという対照的な2人の娘を中心にした作品である。

作者川端は大森や伊豆という場をいかに描き出そうとしているのか。可能な限り「時雨の駅」など他作品や文章などの言説をも横断しつつ、作者川端の大森表象における力学について考えてみたい。

 

*平山三男

「朝日新聞PR版掲載の四掌編小説「不死・月下美人・地・白馬」―作者・川端康成と挿絵・東山魁夷」

挿絵は小説につけられるものだ。が、表題にかがけた四作品は挿絵が先に描かれ、その絵のイメージから作品が書かれた。  この逆転現象、川端康成は、自分の原稿の出来上がりが遅く、東山魁夷に迷惑をかけるから、先に挿絵を描いてもらうよう担当記者に依頼したことから生じた。  こうした逆転現象を許した二人の人間関係はどのようなものであったか、挿絵とそこからイメージされた作品はどのような関係となっているのか。  私事になるが、発表者である私は、今年古希を迎えた。どうして文学研究に携わって来たのか、私のなしてきたことにはどのような意味があるのか。それを振り返り、文学研究の意味を考えつつ、東山の挿絵を参照しながら、これらの作品の味読をしようと予定している。

 

*森晴雄

「川端康成「花嫁姿」論―改稿をめぐって」

「若草」の昭和4年4月号に発表された「花嫁姿」(四百字詰原稿用紙で約15枚)は、「新小説」の大正15年7月号に掲載された「婚礼と葬礼」を大幅に改稿した掌の小説である。

本論では「婚礼と葬礼」から「花嫁姿」への改稿と、「花嫁姿」の主題に焦点をあてつつ、当時の川端の作家生活の一端にも触れられればと思う。

 

【会  場】昭和女子大学 7号館6S02教室(〒154-8533 世田谷区太子堂1-7-57)

【アクセス】 *地下鉄:東急田園都市線(半蔵門線直通)「三軒茶屋」駅下車徒歩7分

*バス:●渋谷駅から下記方面行きを利用し、「昭和女子大」下車(上町・等々力・田園調布・弦巻営業所・二子玉川・高津営業所・成城学園・祖師谷大蔵・狛江・調布)●目黒駅・祐天寺駅から三軒茶屋行きを利用し、「三軒茶屋」下車●下北沢駅から駒沢陸橋行きを利用し、「三軒茶屋」下車

 

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