第15号(年報2000)

●巻頭随筆
 天紙風筆      長谷川泉  8
●論文
 「春景色」成立考 ― 湯ケ島との関わりの中で ― 
  野末明  10
 川端康成の政治観
  ― インテリゲンチャからエリートへの変質 ―
鈴木伸一  26
 『火に行く彼女』試論   シモン明子  44
 『蛙往生」における偽りと犠牲 張月環  49
 『構宅安危論』と川端康成    張石  63
 『雪国』の明日
  ― 平山三男「「雪國」の今」について ― 原善  78
●第4回 日中共同シンポジウム特集
 第4回 日中共同シンポジウム/プログラム    87
 シンポジウムに寄せて   長谷川泉  88
 挨拶の言葉        李芒  89
 中国東北部における戦時中の川端 呂元明  90
 川端の女―女性性ヘの夢    原善  92
 『舞姫」から見た女性像  高根沢紀子  94
 『東海道』における女性像  福田淳子  95
 新しい川端像の発見―モダニズムの共通言語 島村輝  97
 「牧歌」の女性像     川俣従道  98
 川端康成が描いた女性    谷学謙  100
 「伊豆の踊子」における距離 金春華  101
 「かけす」の女性たち    胡孟聖  103
 春蚕到死糸方盡
  ―『雪国」の駒子、葉子のテーマを中心に ― 孟慶枢  104
 川端の「爛熟」説と女性像    李芒  106
 総括         三田英彬  107
 思いうかぶままに      葉山修平  109
 歴史の痛み        松崎八千代  111
●伊豆湯ヶ島大会印象記
 川端康成生誕百年祭に参加して 藤田尚子  114
●資料
 新資料・児童文学関係全集未収録文(二) 深澤晴美  116
●書評
 保昌正夫著『横光利一 菊池寛・川端康成の周辺』
岩田光子  120
 三田英彬著『反近代の文学 泉鏡花 川端康成』 上田渡  121
 田村充正・馬場重行・原善編『川端文学の世界』1~5
須藤宏明  123
 原善著『川端康成 その遠近法』 石川則夫  125
 羽鳥徹哉『国文学解釈と鑑賞 別冊
  川端康成 旅とふるさと』 野村昭子  126
 川端文学研究会編『世界の中の川端文学』 有山大五  128
 川端文学研究会編『伊豆と川端文学事典』 竹内清己  129
●研究動向
 国内 川端康成 1999.3~1999.6 吉田秀樹  131
 川端康成 l999.7~2000.3 馬場重行  151
 横光利一      十重田裕一  161
 国外
 ロシアにおける川端康成文学の研究 キム・レーホ  167
 中国における川端康成研究・翻訳状況      張石  168
 中国における川端文学の研究と翻訳 千葉宣一  171
 韓国における川端文学研究動向 李在聖  175
 ブラジルにおける川端文学翻訳と研究の現状
  シモン明子  180
 川端康成没後年譜    奥村紀美編  183
 川端康成関係行事、刊行一覧(一九九九年) 高根沢紀子  187
 研究文献目録(一九九七年) 田村嘉勝  192
 研究会記録       野村昭子編  203
 編集後記          山田吉郎  204

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