川端康成学会 第182回例会
日時 8月29日(日) 14:00より
場所 昭和女子大学 8号館西棟2階2S45教室
*研究発表
「金衍洙(キム・ヨンス)文学と川端康成」 医療創生大学 姜 惠彬
*講演
「川端文学と「私」―川端研と川端学会の五〇年―」 静岡大学名誉教授 田村 充正
*閉会の辞 川端康成学会会長 片山 倫太郎
司会 熊澤 真沙歩
*上記の日程は総会時より変更となりました。ご了承いただきますようお願い申し上げます。
*新型コロナウイルス感染症の影響により、会場校での開催に加え、オンラインでも開催いたします。オンラインで参加される方は、各自で参加できる環境を整えておいてください。URL、ID、パスワードは後日配信いたしますので、連絡可能なメールアドレスを事務局長・杵渕由香(kawabatagakkai@gmail.com)までお知らせください。
*当日受付にて、参加費500円を頂きます。ご了承ください。
*当日受付にて、年会費の納入をお受けします。併せて、維持会費もよろしくお願いいたします。
*当日、12時より8号館西棟2階2S42教室にて理事会を対面とオンラインにて開催いたします。常任理事の皆様はお集まりください。
*次回例会は、12月18日(土)を予定しております。日程は変更になる場合もございますので、ご了承ください。
*例会での研究発表希望者を随時募集しております。ご希望の方は事務局長・杵渕由香(kawabatagakkai@gmail.com)までご一報いただけましたら幸いです。
*会員の皆様には「年報」34号(2019年)までのバックナンバーを送料込み1部500円で販売致します。最新号と前号は会員価格2,000円で販売致します。なお、在庫切れの号もありますので、詳細は事務局長・杵渕由香(kawabatagakkai@gmail.com)まで、お問い合わせ下さい。
*例会についてのお問い合わせは下記にお願いいたします。
川端康成学会事務局
〒230-8501 横浜市鶴見区鶴見2-1-3 鶴見大学6号館 鶴見大学文学部片山倫太郎研究室
メール:kawabatagakkai@gmail.com
【発表要旨】
*姜惠彬(医療創生大学)
「金衍洙(キム・ヨンス)文学と川端康成」
日本において、近代以後の韓国文学は、朝鮮の植民地経験と、戦後続く日韓の政治的葛藤といった社会的イシューの中で論じられることが多かった。それは、韓国文学が長い間「民族文学」の側面を有していたことと無関係でない。1990年代に登場した、「新世代作家」の一人とされるキム・ヨンスの文学は、かかる韓国文学の歴史性を含意しながらも、小説の在り方や方法論に着目している点で評価されてきた。また、ホルヘ・ルイス・ボルヘス、レイモンド・カーヴァー文学との関連性において論じられる一方、作者自らが、初期の創作活動において強い影響を受けた作品に川端康成の『雪国』をあげている点も注目される。このような観点から、本発表では、「月へ行ったコメディアン」(2007)を中心に、キム・ヨンスの初期短編に現れた川端文学受容の内実を検討することを目指す。時代とイデオロギーを乗り越え、キム・ヨンスが川端文学から読み取ったものは何かを確認することで、日韓比較文学の可能性を探りたい。
*田村充正(静岡大学名誉教授)
「川端文学と「私」―川端研と川端学会の五〇年―」
世界的なコロナ・ウィルス感染拡大の影響で本来は昨年二〇二〇年に創立五〇周年を迎えた川端康成学会の記念大会は一年遅れの先月開催され、「川端康成と現代文学」というテーマで今後の進展が期待できる研究発表がおこなわれた。今年三月末で勤務先の大学を定年退職した私はロシア文学専攻でありながら、およそ三五年間所属した川端文学研究会、二〇一二年からは川端康成学会と名称を変えたこの個人作家の研究会でどのようなことを学び、川端文学にどのようにアプローチしてきたのかを整理し、今後の学会の発展に少しでも寄与できればと考えている。
【会 場】昭和女子大学 8号館西棟2階2S45教室(〒154-8533 世田谷区太子堂1-7-57)
【アクセス】 *地下鉄:東急田園都市線(半蔵門線直通)「三軒茶屋」駅下車徒歩 77分
*バス:●渋谷駅から下記方面行きを利用し、「昭和女子大」下車(上町・等々力・田園調布・弦巻営業所・二子玉川・高津営業所・成城学園・祖師谷大蔵・狛江・調布)●目黒駅・祐天寺駅から三軒茶屋行きを利用し、「三軒茶屋」下車●下北沢駅から駒沢陸橋行きを利用し、「三軒茶屋」下車