第13号(年報’98)

●論文
 「牧歌」論 長谷川泉  7
 川端痍成と夏目漱石
  ―表現の系譜・『青い海黒い海』『雪国』― 小池清治  10
 『伊豆の踊子』川端康成の写生と象徴
  ―大正の短編を中心として 杉井和子  25
 「馬美人」(掌の小説)論
  ―樋口一葉「にごりえ」に触れつつ― 森晴雄  43
 川端康成と五島美代子 「童女性」という評語をめぐって
森本平  53
 「ひまわり」における川端康成
  ―〈少女期の終焉〉と少女小説の終焉― 深澤晴美  66
 『舞姫』論 ―外的変化による自己解放― 崔順愛  83
●資料
 新資料・全集未収録文
  ―「それいゆ」誌から・石塚茂子さんのこと」他二篇―
深澤晴美  101
●書評
 伊吹和子著『川端康成 瞳の伝説』 野村昭子  108
 平山三男編著『川端康成『雪国』湯沢事典』 芦田宜子  109
 森晴雄著『川端康成『掌の小説』論―「心中」その他』
松坂俊夫  111
 野末明著『康成・鴎外 研究と新資料』 森本穫  112
●研究動向
 研究展望
 国内 川端康成 山田吉郎  114
 横光利一 十重田裕一  132
 国外 ロシアにおける日本文学研究 キム・レーホ  139
 中国における川端康成研究・翻訳 張石  142
 韓国における川端文学研究動向 李在聖  147
 川端康成没後新聞記事目録
 岩手日報・北海道新聞 野末明  162
 川端康成没後年譜 川端文学研究会事務局 細島大編  172
 川端康成関係行事、刊行一覧(一九九七年)高根沢紀子編 178
 研究文献目録(一九九五年) 田村嘉勝  181
 研究会記録 川端文学研究会事務局  190
 編集後記 原善  191

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