川端康成学会 第193回例会
日時 2025年 6月28日(土)15:00より
場所 鶴見大学 1号館501教室
*研究発表
「川端康成「北の海から」論 −中年の女が語る「おとぎばなし」」
𠮷野莉奈(立命館大学大学院文学研究科人文学専攻博士後期課程)
閉会の辞 片山倫太郎
*当日、13時より1号館509教室にて理事会を対面とオンラインにて開催いたします。常任理事の皆様はお集まりください。
*新型コロナウイルス感染症の位置付けが5類感染症に移行しましたが、オンラインでの参加形態はしばらくの間、維持したいと思います。オンラインで参加される方は、各自で参加できる環境を整えておいてください。URL、ID、パスワードは後日配信いたしますので、連絡可能なメールアドレスを事務局長・青木言葉(kawabatagakkai@gmail.com)までお知らせください。
*当日受付にて、参加費500円を頂きます。ご了承ください。
*当日受付にて、年会費の納入をお受けします。併せて、維持会費もよろしくお願いいたします。
*例会での研究発表希望者を随時募集しております。ご希望の方は事務局長・青木言葉(kawabatagakkai@gmail.com)までご一報いただけましたら幸いです。
*会員の皆様には「年報」38号(2023年)までのバックナンバーを送料込み1部500円で販売致します。最新号と前号は会員価格2,000円で販売致します。なお、在庫切れの号もありますので、詳細は事務局長・青木言葉(kawabatagakkai@gmail.com)まで、お問い合わせ下さい。
*例会についてのお問い合わせは下記にお願いいたします。
川端康成学会事務局
〒230-8501
横浜市鶴見区鶴見2-1-3 鶴見大学6号館 鶴見大学文学部片山倫太郎研究室
メール:kawabatagakkai@gmail.com
【発表要旨】
*𠮷野莉奈「川端康成「北の海から」論 −中年の女が語る「おとぎばなし」」
川端康成「北の海から」は『別冊文藝春秋』(19)(昭25・12)に発表された短編小説である。初収録本『たまゆら』の「あとがき」(角川小説新書、昭30・7)には、「T・O女の手紙」をもとに執筆したと記されている。この「T・O女」は洋画家・神保俊子(明36〜昭58)であった可能性がある。はじめにその調査結果を報告したい。
川端文学においては、しばしば「おとぎばなし」の比喩を用いて語る女性が登場する。本作は川端文学研究において等閑視されてきたが、上記の作品群の1つとして注目に値する。そこで本発表では、本作の「おとぎばなし」が「中年の女」によって語られている点を中心に論じていきたい。他作品と同様、本作の「おとぎばなし」もまた現実回避の一面を持つが、それが実人生に「新しく生きる力」を与え続けることを示しているのが本作の特色である。「中年の女」を語り手に据えることによって「おとぎばなし」の強さを描くことができている。
【会場地図】
