日時 6月25日(土) 14:00より
場所 鶴見大学 5号館5階102教室
*研究発表
「川端康成「青い海黒い海」論――繰り返される仮死体験を手がかりに」
東京大学大学院人文社会系研究科 修士課程 中山 貴絵
*講演:「母・伊藤初代を語る」
桜井 靖郎
*閉会の辞 川端康成学会会長 片山 倫太郎
司会 熊澤 真沙歩
*新型コロナウイルス感染症の影響により、会場校での開催に加え、オンラインでも開催いたします。オンラインで参加される方は、各自で参加できる環境を整えておいてください。URL、ID、パスワードは後日配信いたしますので、連絡可能なメールアドレスを事務局長・内田裕太(kawabatagakkai@gmail.com)までお知らせください。
*当日受付にて、参加費500円を頂きます。ご了承ください。
*当日受付にて、年会費の納入をお受けします。併せて、維持会費もよろしくお願いいたします。
*当日、12時より5号館5階102教室にて理事会を対面とオンラインにて開催いたします。常任理事の皆様はお集まりください。
*例会での研究発表希望者を随時募集しております。ご希望の方は事務局長・内田裕太(kawabatagakkai@gmail.com)までご一報いただけましたら幸いです。
*会員の皆様には「年報」35号(2020年)までのバックナンバーを送料込み1部500円で販売致します。最新号と前号は会員価格2,000円で販売致します。なお、在庫切れの号もありますので、詳細は事務局長・内田裕太(kawabatagakkai@gmail.com)まで、お問い合わせ下さい。
*例会についてのお問い合わせは下記にお願いいたします。
川端康成学会事務局
〒230-8501 横浜市鶴見区鶴見2-1-3 鶴見大学6号館 鶴見大学文学部片山倫太郎研究室
メール:kawabatagakkai@gmail.com
【発表要旨】
*中山貴絵(東京大学大学院人文社会系研究科修士課程)
「川端康成「青い海黒い海」論――繰り返される仮死体験を手がかりに」
「青い海黒い海」は、大正十四年八月に新感覚派の牙城とされた雑誌「文芸時代」に発表された作品で、作者川端康成は『伊豆の踊子・温泉宿』「あとがき」(昭和二十七年二月)の中で本作を「感覚的なはうかもしれない」と評している。そのため、本作は川端の新感覚的な文学理論の実践、特に「文芸時代」に発表された評論である「新進作家の新傾向解説」(大 正十四年一月)を受けての実作であるとの見方がなされてきた。
本発表では第一に、評論を前提とせず、本作に描かれる幾度もの仮死体験を手がかりにしたテクスト分析を通じて複雑な作品構成の必然性を探りたい。本作は「第一の遺書」「第二の遺書」「作者の言葉」の三部構成がとられ、また幻想や夢と現実を行き来するなど複数の時間軸が入り混じる複雑な構成となっている。
その上でなぜこの時期にこの雑誌に本作が発表されたのかについて、「文芸時代」内の評 論その他を参照しつつ検討したい。
*今回の講演の要旨はございません。
【会 場】鶴見大学1号館4階401教室(〒230-8501 神奈川県横浜市鶴見区鶴見2―1−3)
【アクセス】 JR京浜東北線 鶴見駅西口下車徒歩5分、京浜急行 京急鶴見駅下車徒歩7分