日時 4月16日(土) 14:00より
場所 鶴見大学 1号館501教室
*研究発表
「戦前という過去を振り返る意味―川端康成「弓浦市」における戦前と戦後―」
明治大学大学院文学研究科日本文学専攻 博士後期課程 陳 逸鳴
*閉会の辞 川端康成学会会長 片山 倫太郎
司会 内田 裕太
*令和4年度総会 事業報告・会計決算報告・事業計画案・会計予算案
*新型コロナウイルス感染症の影響により、会場校での開催に加え、オンラインでも開催いたし ます。オンラインで参加される方は、各自で参加できる環境を整えておいてください。URL、ID、パスワードは後日配信いたしますので、連絡可能なメールアドレスを事務局長・杵渕由香(kawabatagakkai@gmail.com)までお知らせください。
*当日受付にて、参加費500円を頂きます。ご了承ください。
*当日受付にて、年会費の納入をお受けします。併せて、維持会費もよろしくお願いいたします。
*当日、12時より1号館509教室にて理事会総会を対面とオンラインにて開催いたします。常任理事・特任理事の皆様はお集まりください。
*例会での研究発表希望者を随時募集しております。ご希望の方は事務局長・杵渕由香(kawabatagakkai@gmail.com)までご一報いただけましたら幸いです。
*会員の皆様には「年報」34号(2019年)までのバックナンバーを送料込み1部500円で販売致します。最新号と前号は会員価格2,000円で販売致します。なお、在庫切れの号もありますので、詳細は事務局長・杵渕由香(kawabatagakkai@gmail.com)まで、お問い合わせ下さい。
*例会についてのお問い合わせは下記にお願いいたします。
川端康成学会事務局
〒230-8501 横浜市鶴見区鶴見2-1-3 鶴見大学6号館 鶴見大学文学部片山倫太郎研究室
メール:kawabatagakkai@gmail.com
【発表要旨】
*陳逸鳴(明治大学大学院文学研究科日本文学専攻 博士後期課程)
「戦前という過去を振り返る意味―川端康成「弓浦市」における戦前と戦後―」 川端康成「弓浦市」(「新潮」昭和三十三年一月)は、一人の婦人客が作家の香住のもとに訪れ、三十年ほど前の九州の弓浦市での二人の出会いを回想することを描く短編小説である。第二次世界大戦を包摂する三十年という隔たりは、回想の戦前と物語現在の戦後をきれいに分けている。作中人物の婦人客は、戦後という物語現在から、戦中を越えて、三十年前の戦前を回想している。「弓浦市」の発表当時、一九五八年という戦後の時間点で、戦前という過去を回想するのは、どのような意味を持つのか。回想という行為、また回想の中の弓浦市という架空の場所が示す意味を合わせて、戦前・戦後という歴史の視点から「弓浦市」を再考する必要がある。本発表は、戦前・戦後という時間に注目しながら「弓浦市」を取り上げることで、戦後の川端康成文学における戦前日本のイメージを明らかにしたい。その上で、第一次原爆文学論争などの戦後の同時代状況を把握しながら、「弓浦市」から、一九五〇年代の日本戦後文学における、戦前の日本を回想することの歴史の意味を探りたい。
【会 場】鶴見大学1号館501教室(〒230-8501 神奈川県横浜市鶴見区鶴見2―1−3)
【アクセス】 JR京浜東北線 鶴見駅西口下車徒歩5分、京浜急行 京急鶴見駅下車徒歩7分