第32号(年報2017)

  • 巻頭言

この頃を思うこと 林武志 7

  • 川端康成学会第43回大会

インタビュー「川端康成と湯ヶ島」土屋晃氏(湯本館取締役社長) 片山倫太郎 8

講演「川端文学の源流・湯ヶ島での言葉」 石川則夫 21

文学散歩・第一日「湯ヶ島」 田村嘉勝 35

第二日「湯ヶ島から下田へ―『伊豆の踊子』の足跡をたどる―」 山田吉郎 38

  • 論文

虚実を融解する〈祟り〉―川端康成「処女作の祟り」の恐ろしさ/面白さ―」 原善 42

「古都」にとらわれる芸術家たち―川端康成『美しさと哀しみと』における京都―

杵渕由香 61

静止する時空―川端康成「美しさと哀しみと」をめぐって― 内田裕太 76

  • 随筆

康成の誤植? 大石征也 92

  • 追悼

ダンディであった武田勝彦先生 平山三男 97

磯貝英夫氏追悼―「作品分析の方法論」再読とともに― 藤森重紀 100

  • 書評

森晴雄著『川端康成『掌の小説』論―「雪」「夏の靴」その他』 高比良直美 103

小谷野敦・深澤晴美編『川端康成詳細年譜』 杉井和子 105

  • 研究動向

川端康成研究展望 二〇一六・一~二〇一六・一二 山中正樹 110

川端康成研究文献目録(二〇一四年) 田村嘉勝 127

川端康成関係行事・刊行一覧(二〇一六年) 堀内京 128

学会記録(平成二八年度) 杵渕由香 134

編集後記 深澤晴美 138