●巻頭随筆
来し方行く末 林武志 7
●平成二十五年度川端康成学会茨木大会講演
川端康成「美しさと哀しみと」
―小説と映画のあいだ― 田村充正 8
●論文
単行本『哀愁』の構造
―川端康成の戦前/戦後再考にむけて 三浦卓 31
莫言と川端康成の文学について
―「雪国」の「秋田犬」から
「高密東北郷」の「白犬」へ― 李聖傑 43
川端康成『波千鳥』論
―『千羽鶴』との響きあう効果 常思佳 56
『眠れる美女』における神話的物語構造と無気味な反復
メベッド・シェリフ 72
川端康成と沖縄
―幻の長篇「南海孤島」/米国占領下の沖縄行
深澤晴美 87
川端康成と小泉八雲をつなぐ松江の人々
―『西田千太郎日記』における倉崎仁一郎 宮崎尚子 103
●書評
吉田秀樹著『川端康成─東京のシルエット』 山田吉郎 116
小林洋介著『<狂気>と<無意識>のモダニズム
─戦間期文学の一断面』 仁平政人 118
●研究動向
川端康成研究展望
二〇一三・一~二〇一三・一二 杉井和子 120
川端康成研究文献目録(二〇一一年) 田村嘉勝 138
川端康成関係行事・刊行一覧(二〇一三年) 堀内京 139
学会記録(平成二十五年度) 佐藤翔哉 145
編集後記 福田淳子 149
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