●冒頭随筆
川端と鎌倉 羽鳥徹哉 5
●論文
映画「狂つた一頁」の「撮影台本」と
「シナリオ」の比較および「撮影台本」の翻刻(承前)
川畑和成 12
川端康成の「魔界」思想と戦争の関わり
―『みづうみ』の「銀平」を視座として―
李聖傑 25
川端康成「油」私考
―「末期の眼」の萌芽― 馬場重行 42
「たまゆら」論
―(語り)と(時間)意識をめぐって― 山中正樹 56
美神の蘇生
―「母の初恋」から「故園」「天授の子」へ― 森本穫 72
中国新時期文学における川端康成の影響 康林 98
『感情装飾』の構成 森晴雄 107
●資料紹介
川端康成全集未収録推薦文三編 岡本和宣 115
小柴三由紀詩集『庶民悲歌』の川端康成序文 野寄勉 118
●川端康成文学碑
第九回 静岡県伊豆市湯ヶ島 高比良直美 122
●書評
『文学言語の探求―記述行為論序説』石川則夫著
舘健一 128
『文芸へのいざない―人生にロマンを―』高田芳夫著
澤田繁晴 130
文革以後、中国での日本文学研究
―紹介『中国日本文学研究会三十周年記念論文集
日本文学研究:歴史の足跡と学術の現状』― 魏大海 142
●研究動向
川端康成研究展望
二〇一〇・二~二〇一〇・十二 福田淳子 146
川端康成関係行事・刊行一覧(二〇一〇年) 堀内京 155
学会記録(平成二十二年度) 佐藤翔哉 158
川端康成研究文献目録(二〇〇八年) 田村嘉勝 164
編集後記 野末明・片山倫太郎 165
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