第17号(年報2002)

●冒頭随筆
「向陵時報」から「帝大新聞」へ 長谷川泉 5
●論文
 川端康成『古都』論
  ―テクストのなかの織物― 濱崎由紀子 8
 川端康成『禽獣』論―語りの虚構性を超えて― 上田渡 18
 川端康成と福永武彦
  ―「末期の眼」と「死者の眼」を中心に― 今村潤子 31
 「雪国」の詠嘆―外国語訳「雪国」を読む― 田村充正 44
 「浅草日記」の構造 網野義紘 57
 「眠れる美女」シンポジウムと作品論と 杉井和子 77
 男性の欲望と女性の身体
  ―『眠れる美女』を中心に―  林祁 91
●講演
 『山の音』の「音」について 勝又浩 67
●書評
 張月環著『川端康成の美の性格』 森晴雄 96
 林武志編『川端康成研究文献総覧』 鈴木伸一 98
●研究動向
 (研究展望)
 国内 川端康成研究展望
 二〇〇一・三~二〇〇二・二 吉田秀樹 100
 国外 韓国における川端文学研究動向
 (二〇〇〇・十~二〇〇一・九) 李在聖 112
 中国における川端康成研究の状況(二〇〇二年) 張石 116
 つづら折りの山道
  ―ドイツにおける川端康成 トーマス・ハックナー 118
 フランスにおける川端研究
  ―ある個人的な体験をめぐって  坂井セシル 123
 川端康成文学碑 第二回 大分県玖珠郡九重町 
   高比良直美 130
 研究会記録(平成十三年)
  ―川端文学研究会事務局 田村充正 136
 川嶋至・鶴田欣也追悼  羽鳥徹哉 137
 追悼 阿部正路先生  野末明 138
 笹淵先生をお偲びして  岩田光子 138
 川端康成関係行事・刊行一覧(二〇〇一年)  高根沢紀子 139
 川端康成研究文献日録(一九九九年)  田村嘉勝 141
 編集後記  吉田秀樹 155

 

* * *