●巻頭随筆
温故知新 長谷川泉 5
●論文
〈現象〉としての読み
―川端康成『一節』が織りなすもの― 三上智央 6
『みづうみ』における受動的自己 後藤聡子 20
「父の名」論
―田中ソノとの関わりから― 梅澤亜由美 31
覘望される占領
―川端康成「再会」と〈神道指令〉― 野寄勉 45
「舵」〈掌の小説〉論 ―夢と宝石― 森晴雄 52
●三十周年記念特集
川端文学研究会発足前夜 林武志 63
吉田精一博士の思い出 長谷川泉 65
『川端康成の人間と芸術』序(再掲) 久松潜一 67
川端文学研究会再活動の頃 平山三男 69
会報「川端文学研究」の想い出 森春雄 71
「日中協同シンポジウム」及び
「日露協同シンポジウム」について 岩田光子 73
風と小鳥とせせらぎが
― 長野県・鬼無里での特別大会 ― 田村嘉勝 77
事務局長を代表して 野村昭子 79
川端文学研究の将来 羽鳥徹哉 81
●証言
鳥屋さんと鶏たち 安藤登志子 83
●資料
投書家時代の川端康成
― 大正五年の掲載作品十三 ― 深澤晴美 86
●書評
長谷川泉著『続 川端康成燦遺映』 岩田光子 95
河野基樹著
『近代日本文学思潮史の研究―思索的転進の諸相―』
馬渡憲三郎 96
森春雄著
『川端康成「掌の小説」論 「貧者の恋人」その他』
森本穫 98
●研究動向
〈研究展望〉
国内 川端康成 1999.3~1999.6 山田吉朗 100
国外 韓国における川端文学研究動向
(一九九九年下半期~二〇〇〇年九月) 李在聖 109
中国における川端康成研究状況(二〇〇〇年) 張石 117
川端康成関係行事・刊行一覧 高根沢紀子 119
山口正先生追悼 羽鳥徹哉 121
川端康成文学碑 岩手県江刺市岩谷堂 須藤宏明 122
川端康成研究文献目録(一九九八年) 田村嘉勝 130
●三十周年記念特集 資料編
『川端文学研究』目次 森春雄 157
研究会記録 原善 154
『川端文学への視線』総目次 平山三男 139
研究会記録 川端文学研究会事務局 田村充正 124
編集後記 吉田秀樹 158
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